13年という期間は大きな変化があっても不思議ではないですね。今回身にしみて分かりました。
楽々調べられるはずの調査が雲行き怪しくなりました。
かつての生息環境が無くなっているのです。13年間封印したことを今公開する理由でもあります。封印だけでは何にもなりませんでした。
ここは間違いないと思った当時の場所は、木が切られて道路になったり、環境は同じなのに邪魔な木と思われたのか切られたりしていました。
沢山の卵が付いていた環境が消失したのです。

このポイントは数年前に切られたのでしょうね。切り株から枝を伸ばしておりました。当然、居りません。
切られたトネリコ (2013-06-30 新潟県)

当時は川の両側にトネリコがあって、そのトネリコの間をチョウアカが飛び交っていました。切り株すら残っておりません。すっかり変わりました。
すっかり変わった環境 (2013-06-30 新潟県)

その他、かつて採卵出来た場所を回ったのですが、田んぼに変わったりしており、面影すら無い場所も多かったです。

環境の変化はここまで惨いのかと思いながら、諦めて帰るつもりでした。副産物で楽しめましたから。
最後に見に行った場所で、当時の環境を再発見し、ちらちらする1頭を見つけました。
それがこの個体です。アカシジミの雰囲気では無いでしょう!
DSC_2256.jpg

同じ個体の移動後の拡大です。裏面の燈紋は黄土色(芥子色)に変わって無くなっています。
DSC_2271.jpg

何故、新潟のチョウアカに拘ったのか、分かっていただけたと思います。色調の違いがあるからです。
皆さんが知っているチョウアカとは色調が違うと思います。
私は個人的にキイロチョウセンアカシジミと思っています。オレンジ色は消えています。
参考までに新潟の他の場所での絵も掲載します。この絵は仲間のK. ITOHさんが今シーズン撮った物です。基本的にはオレンジです。
P6160514.jpg

そして、できが悪い絵ですが1998年に岩手で撮ったチョウアカです。やはりオレンジ色が強いですね。
チョウセンアカシジミ♀ (1998-07-04 岩手県)

表面がよく分かるように、当時の標本写真を掲載します。一目瞭然と思います。
R0011942.jpg

とても面白い個体群です。
このチョウアカはひょっとすると新潟固有の物かもしれません。
今後はどうするのか、どうなるのか分かりませんが、消えゆく運命のような気がします。

あの時からの長年の蝶友であり、今回もお付き合い頂いたO氏に感謝いたします。またよろしくお願いします。

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